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2016年11月19日 (土)

日本語分割キーボードを作った

3Dプリンターで日本語配列の分割キーボード作りました!
コレめちゃくちゃ打ちやすいです!!

Img_3275_1

配列はこんな感じです。
Ktkeyboard_3
で、この3Dプリンタ用データを公開しています!
Thingiverse
http://www.thingiverse.com/thing:1877952

つまりその気になればあなたも作れるという事です!!
配列を変えたい?
であればソースコードもどうぞ!!!
https://github.com/ktcode/ktKEYBOARD/releases/tag/ver.3



さて、巷では英語配列のコンパクト分割キーボード「Mistel Barocco MD600」のニュースで賑わってますね。

511af5_e32df1d861aa4ecea117274281e0

あと3Dプリンターで分割キーボードといえばErgoDoxも有名です。
Img_5706x2_1024x1024

まぁそれぞれ話題になるのはわかります。
でも、そうじゃないだろうと。やっぱり直球勝負は日本語配列の分割キーボードだろうと。

実は何年も前から自分の考える配列のキーボードは欲しかったんです。
でもそれを作るいい手段を思いつきませんでした。検索しても厚い鉄板に穴を開けて作るものばかりでちょっと無理だなと思っていました。
その後3Dプリンターが話題となりましたが特に頭の中で結びつくことなくすごしていました。
しかしある時ふと3Dプリンターでできるのかな?と検索してみたら…もろやってる方がいました!!

3Dプリンタでキーボードを作ったです
http://3dki-bo-do.omd-net.com/index.html

すごい、できてる。しかも使ってる3Dプリンタは2万円台?いやでも3Dデータ作るの大変では?と思ったらOpenSCADというテキスト記述によるもの。
それぞれさらに検索してみると、3Dプリンタはお店が違うのかさすがに2万円台はないものの3〜5万円で買えそうだしOpenSCADはC言語のような感じで初見でガリガリ書いていけちゃうということが判明。

その方は情報やソースコードは公開してなかったので1からOpenSCADで作り始めたのが3ヶ月ほど前。
モデルもできて仕事の忙しい時期を避けて3Dプリンタを買ったのが2ヶ月前。
そして何度かの試作機を経て完成しました。

ポイントは
・文字入力部の配列およびCtrlとスペースキーの位置は完全に基本配置である事
なぜかコンパクトキーボードになるとどの製品もこれができてない。何かしら変な配列になっています。キーボードにこだわっている人がそんなの満足する訳ないと思うんですけどね。
でも実際作ってみるとわかります。一番の理由は方向キーの行き場がないんです。方向キーだけ19mmピッチ以下で配置すればなんとかなります。MacBookやビジネス用途のノートパソコンはそれで実現していますね。でもメカニカルキーだと物理的に19mm以上でしか作れないんです。これをうまく解決した例を知りません。HHKBやMINILAもR1列(ZXC...の列)を0.25(4.75mm)左にずらすという最悪の選択をしてしまうくらい難しいんです。これだとタッチタイピングでR1列をミスりまくるので使い物になりません。
まぁ、根本的には不毛な話です。この配列はタイプライターのハンマーをうまくずらすためのものであって現代において必須ではありませんからね。ErgoDoxかTypeMatrixの方が合理的です。でも既に25年以上タッチタイピングをしている身としてはもう変えられる気がしません。
Tmx2030_gallery1_2

・右側に余計なキーがない事
上の矢印キーをうまく収める妥協策の一つはエンターキーより右側に縦にもう一列キーを配置する事です。これで右方向キーが出っ張らずにすみます。その配列を採用しているのがエレコムのキーボードです。
Tkfcm077pbk_01
これならメカニカルキーでも可能です。(この製品のファンクションキー列の変形サイズは普通にするとして)
でもGUIでマウス操作が重要な事を考えるとマウスエリアは最大限広くしたいので、この一列ですらモッタイナイ。
よって残る解決法は二つ。一つは先の3Dプリンターでキーボードを作った方のように方向キーをもう一段下に下げて配置する。もう一つは右シフトキーを諦めてそこにはめ込む。今のところ下に下げる配置を採用しています。(実ははめ込む方も既にプリントはしていますが使ってはいません)

・半角/全角切り替えはMac形式である事
これ、結構重要です。半角/全角キーはトグル式なので、今がどちらになっているか覚えていなければいけません。しかしMacでは無変換の位置に英数(半角)、変換の位置にかな(全角)があってそれらは何度押そうとも割り当てられたモードにしかなりません。つまり今のモードがわからなくても、今から半角を入力したいならとにかく英数を押せばいいんです。いや、もしかしたらこんな事を気にしているのは私だけかもしれませんね。一度たりとも半角/全角を間違えた事ない人にとってはどうでもいい事です。
ちなみにキーとしては無変換、変換のままでIMEの設定で半角、全角にしています。そしてその配置をMacと同じ位置の、FとJに対して0.25内側になる配置にきっち合わせています。

・Fnキーなし、機能キーは右側に
Fnキーは悪です。収まりきらないキーをFn同時押しで使おうなんてまっぴらごめんです。別にボリュームとか輝度とかはいいですよ。でもファンクションキーをFnでとかはダメです。HHKBはDeleteキーまでFn同時押しとか信じられません。
あと右側はマウスのエリアとするのとは対照的に、左側はガラ空きです。しかも左手はマウスを使っていても動かせるので活用したい所です。PageUP/DOWNはスクロールが面倒になった時に使えますし、Dlete/BSキーは散在するコメントアウトを消していくのに使えます。半角/全角キーがあったところには0を配置しています。デジタルやってると0/1を多用するので隣にあると便利です。
ちなみに言うまでもありませんがスイッチは並列につなげる分には複数あろうが関係ありません。よってキーはどこか一箇所に一個しか置けないと言う決まりはありません。

・分割した両方をつなぐケーブルは無し
流行りのMD600の一番カッコ悪いところは左右をつなげるUSBケーブルがある事です。綺麗に繋がってればいいんですがカールーコード…。商品写真のようなミニマムな美しさは実際に使用する際にコードで台無しになると思うんですが。
その点、左右それぞれにコントローラーがあるのでケーブルはそのままPCに行くだけです。本数は同じですがすっきり感が全然違います。もちろんPCにはキーボードを2台繋げた事になります。それでも片方でシフトを押してもう片方で文字を押すとかの同時押しも何の問題もなくちゃんと動きます。現にMSのSideWinder X4なんかはこれを内部でやっているようなもんですからね。ただ気をつける点としては、起動時のBIOSパスワードが認識された1台目からしか受け付けないとかだと反対側のキーが打てませんw。

・キーキャップサイズが規格サイズ内
ソースコードからキー配列を自由に変えたいと思っている人への注意点としては、キーキャップには列ごとの形状とサイズがあってその全通りが用意されている訳ではないという事。
そもそもキーキャップをバラ売りしてくれる所がほぼありません。
私が知っているのはアメリカのWASDという所。
WASD Keyboards
http://www.wasdkeyboards.com/index.php/products/blank-keycap-singles.html
これだけ取り揃えていてもx1.5はR3列しか無いとかスペースキー用のドーム型は巨大なx6.25しか無いなど。逆に言えばx1サイズ以外は必要最低限しかラインナップがなく、この中で選ばなければなりません。
ちなみに列を無視して取り付ける事はもちろんできますが、キートップのカーブがガタガタになって壊れたキーみたいでカッコ悪い上に打ちにくいです。
あと送料高いです。数年前にお試しで買った時は600円とかで、それはそれで逆に安すぎだろうと心配になりましたが今は1300円くらいです!倍以上。まとめ買いしないとモッタイナイ気になってきます。
もしもっといい店を知っている場合は是非コメントください!
あ、普通の文字部分はFILCOの交換用キーキャップです。
んでキースイッチはここ。
JW-system
http://www.jw-shop.com/P-keyboard-mswitch10/page40/detail.htm
でも安いメカニカルキーボードを買ってバラした方がスイッチとキーキャップが同時に安く手に入るというのもあって確かにそうだなと思います。バラす手間を惜しまなければ!

…とまぁそんな感じで数年分のキーボードへの思いが止まりません。まだ半分くらいしか吐き出せていない。
あと決してMD600に対抗して作った訳ではなく、昔からずーっと考えていてちょうど実現したのとMD600の発売日が近かったというだけです。

以上、もし最高のキーボードを探していて自作する覚悟があるのであれば実現しますよ、というお話でした。

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コメント

すばらしいです!
Cherry MX用のプレートは1.5mm厚ですから、3Dプリント素材ではたわみが激しそうだと思いましたが、
分厚く作って爪の入るところだけ凹ませてあるんですね。

> もしもっといい店を知っている場合は是非コメントください!
Max Keyboard (www.maxkeyboard.com)にもキーキャップのバラ売りがあります。ここにはR1のx1.5があります。
また、スペースバー用がx6.0, x6.25, x6.5と取り揃えられています。RealforceなどはCtrl/Altがx1.5, Win/Menuが
x1.0ですが、それが実現できます。ただ、それ以外はWASDの方が充実しています。
あとはeBayでしょうか…

コメントありがとうございます。

3Dプリントの厚さの強度は、それこそ条件次第だとは思いますが案外硬いと思っています。もしかしたら1.5mm厚でも隙間に補強を入れれば問題ない形状もありうるかもしれません。
色々な人が様々な形状を試せば最適解が出そうですが、Thingiverseですらあまり無いというのが現実です。おそらく3Dプリントよりもキーを配線する方が大変なのでやる気が失せるというのがあるのでは?と思っています…。

お店の情報ありがとうございます。Max Keyboardという所もあるんですね。もろWASD競合のようですが送料が8ドルってのがいいですね!

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